磯崎新|都市ソラリス展に行ってきた

新宿NTTインターコミュニケーションセンター(ICC)で行われている
磯崎新「都市ソラリス」展に行ってきました。

特に前々からチェックしていたわけではなかったのですが、
ボコっと予定が空いたので、適切な週末の使い方を……と思い、初台まで出かけました。 

http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2013/ISOZAKI_Arata_SOLARIS/index_j.html

展示の仕方はかっこよかったです。
作品のコンセプトとなったテクストのいくつかは壁に直接書かれていて、 
決して大きな展示室を占める展示ではなかったのですが、
「都市」という大きなテーマを扱うにふさわしい空間的な広がりを感じさせました。

今、都市を扱ったアートを見て、私たちは津波を想起せざるを得ないと思います。

「津波」という言葉は、ここではしかし直接的に災害としての津波ではなく、
「情報の津波」「テクノロジーの津波」という、都市の抱える現代的な問題のメタファーとして登場します。

情報技術、テクノロジーの発達によって、情報化できるものは物質的なものに還元する必要がなくなりました。
しかしわたしたちは身体を持ち、ご飯を食べて生きているのであって、
物質的なものを切り離すことはできません。
だからこそ、身体を持った私たちの生活基盤としての「都市」はいかなるものであるのか、
それは物質的であるからこそ壊れ得るものであり、
バックアップを取ることもできず、
常に変化し、 人と人との関わり、自然や環境との関わりのなかでインプロビゼーショナルに生成され続けていくものなんだろうと思います。

今回の展示は、そのようなインプロビゼーショナルな都市の生成の軌跡を、
それぞれの作品ごとに何らかの形で残し、情報化したり、別の形に還元したりすることで、作品化していました。

なんですけど、
その情報化の仕方とか、扱われている技術、展示の方法は、ちょっと使い古された感のある物が多かったというか、
ここからこれ以上都市について新しいことが提出されたかというと、そんなこともないかなと思います。

作品も、単純にすごいとかきれいとか美しいとか思えるものが少なかったせいもあって、
そこからなにか考えようとすると付属のテクストを頼りにせざるを得ませんでした。

会期を三分割し、それぞれ展示の内容が変わるようです。
今回はその中の一回目なので、今後の変容に期待です。 

 

 

 

 

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