【書評】筒井康隆『文学部唯野教授』

何年か前にちらっと見たことはあったのですが、あらためて購入し、読了しました。

初めて見たときは、『ソフィーの世界』を読んで倫理の勉強をした時のように、
読むのに時間がかかって大変なんだろうなと思ったのですが、
今読んでみると、そんなこともなかったです。

いわゆる講義の部分も、今読めば、一応事前にある程度の知識がある内容なので、
ふんふん、と納得しながら読み進めることができました。

その上であらためて確認できたことといえば、時代の流れがつかめたことでしょうか。

講義形式になっているので、つまり登場する批評理論を前の時間とのつながりで口頭説明していく、
ということになるので、前の時間に話したこと見どのようにつながるのか?
が、必然的に語られることになります。
それは、ひとつひとつの批評理論を独立して勉強しているとなかなか確認しづらいというか、
自分で考えて確認しなければならなかったりするので、
その点大きな批評理論マップをひくことができたなと思います。

それにしても、自分の研究内容に興味を持ち、表現したものを礼賛し、尊敬してくれる美人の女学生に言い寄られる、って、大学教授の典型的ロマンだと思われていたりするのかしらん。

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